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2011/05/19

早朝野球の監督さん

……をされていた方がお亡くなりになった。

享年68歳。癌だった。

世話好きな方で、チームのメンバー集めから、用具の保管から、部費集めから、試合の審判から、あらゆる全てを引き受けてくれていた。我々はといえば、それに甘えて全てお任せにしていた。

実は昨年末のシーズン最終戦の後、本人から、健康上の理由で来年は参加が厳しいかもというお話があり、庶務事項を他のメンバーで割振りすることにした。チームの代表者(リーグ運営会議・グラウンド確保・記録集計等)、メンバー召集係、用具保管運搬係、会計係……。それぞれ個別でも大変なのに、それを全部当たり前のように一人でやっていたとは……。

それを一つも苦にしている風ではなく、むしろ楽しんでいた。試合に出ていても、アウトになると、本当に悔しそうにするし、塁に出るといまだに盗塁をしようと試みる。60歳代後半ですよ。好きってこういうことなんだなぁ。

本当に頭が下がるのは、試合でドロドロになったバットやボールが、次の試合ではきれいになって戻ってくること。家に持ち帰って手入れをされていた。汚れた軟球のボールを新品のように白くするのは、洗剤とタワシで1個1個やらねばならず、結構骨が折れる。それでもきっと「しょうがねぇなぁ、みんな」とか言いながら、楽しそうにやっていたに違いないと思わせるキャラクターだった。

年末まで皆と一緒にグラウンドに立っていた。今年に入ってから入院されたそうで、それから約4カ月。入院生活は辛かっただろうけど、直前までユニフォームを着て、好きな野球に携わっていたと考えることもできる。こんな風にできたらいいなぁ。うらやましい生き方のひとつだ。

定年されるまでは、京都先斗町の老舗料亭で、板前さんとして包丁を振るっていたそうだ。引退してからも一緒に働かないかと声を掛けてくれる人が何人かいたが、「日曜日の朝が空かなくなるやろう。ほんで断ってんねん」と、「らしい」ことを言っていた。

参列したお通夜に掲げられていた遺影の穏やかな笑顔が、その人柄を表していた。

中村さん、これまでお世話になりました。安らかにお眠りください。

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コメント

マリコさん、こんにちはー。

コメントありがとうございます。折に触れて思い出す方のひとりになる/していこうと思います。

ボクも道具を大事にして、それが当たり前になって、何でこんなことしてるのかなと振り返ったとき、この方の影響があったんだと思えると自分でも嬉しいです。

投稿: でーぶ | 2011/05/21 09:31

こういう方を本当の「粋な方」と言ううんでしょうね。板前さん。なるほど。道具は宝。身についた思いで、楽しんで、バットやボールを磨かれているのが目に浮かびます。現役時代どんなお料理を出されていたのか拝見したかったものですね。
ご自分が今何を優先したいかちゃんとわかって迷わず選択され、それに打ち込まれる。
そして、後に残る方に時期を考え引継ぎされる。スマートすぎます。かっこよすぎです。
生きていらっしゃるうちに、そのことをお話できるのが一番ですが、亡くなってからでも、ご自分のことが話題に出るのはうれしいようです。我が夫も、不思議と彼の話をした後にご褒美のようにちょっぴりいいことが起こります。
存じ上げない方のお話なのに、何だか涙がでてきました。きっと、あちらでもチームを作り楽しまれることでしょう。

投稿: マリコ | 2011/05/20 08:57

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